プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門のメモ

プロジェクトマネジメントの原理原則

2. プロジェクトの品質

プロジェクトの品質とは、①成果物と②プロセスの2つが対象。それぞれ受入基準を定め、継続的に基準を満たしているか確認する。

 

成果物の品質

  • 成果物の品質には以下2つの観点がある。この両方が満たされると、顧客やユーザーは成果物から価値を得たと感じることができる(=顧客満足)。
    • 要求事項の適合性
      成果物を受領する顧客や成果物を使用するユーザーなどが明示的に要求していた機能や性能、操作性などを充たしているか否か
    • 使用適合性
      成果物の使用により、顧客やユーザーなどが要望していたせいか(=真のニーズ)を得られるか否か

 

プロセスの品質

  • 成果物を作成する作業や手順にムダ・ムラ・ムリがないこと、作業ミスや血管が発生しにくいことが含まれる
  • 品質チェックを繰り返し行う意義はあるが、過剰になっていると品質向上に役立たないどころか、各段階でのチェックが甘くなり品質が低下することもある
  • 求められる成果物の品質を担保するためには、必要十分な作業や手順を考えることが必要
  • そもそも作業ミスや欠陥などが発生しにくい作業手順や作業方法に改善を続けることが有効

デリバリー・パフォーマンス領域

要求事項の定義

成果物に関する要求事項
ステークホルダーに価値をもたらすために、成果物が備えるべき能力や受入基準を指す

プロジェクト計画に関する要求事項
スポンサーが事業価値を得るためには成果物をいつまでに、どのくらいの費用で作成すればよいかなどの条件を指す

 

WBS(ワーク・ブレークダウン・ストラクチャー)

プロジェクト目標を達成し、必要な成果物を作成するために、プロジェクト・チームが取り組むべき全作業を階層的に記述する手法。成果物を作成するための作業だけでなく、プロジェクトマネジメントとして行う作業も含めて記述する

 

参考資料

 

IFRS9 金融保証契約

IFRS9に金融保証契約という項目がある。日本基準でいうところの債務保証契約だ。日本基準における債務保証契約については、引当金の4要件を充たす場合は引当金計上、それ以外の場合は注記することが求められる。一方IFRSでは、引当金ではなく金融商品(金融負債)として会計処理することが求められる。IFRSを導入する日本企業(日本基準からIFRSに移行する企業)において、金融保証契約は会計基準差異になるのだろうか。

 

参考資料

詳細解説 IFRS実務適用ガイドブック〈第3版〉